貿易事務のお仕事について質問いただくと
「英語はどれくらいのレベルが必要ですか?」
と必ず聞かれます。
一言でお答えすると
「英語を目にして拒絶反応がないくらい」
それほど高いレベルは求められません。
しかし使うことは確かです。

英語を使う場面
メール
仕事の大半はメールのやりとりで進められます。
1日に送受信するメールの量は、私のような下っ端の事務職でも1日200通。
私の場合は200通のうち40%は英文メールです。
電話
電話も時々ですが英語で応対します。
いわゆるネイティブではない英語なので、聞き取れているか毎回ひやひやしてます。
電話会議
電話会議もまれに同席します。
しかし派遣身分の私が発言することはありません。
ただ聞いているだけ?いなくてもいい気がしてなりませんが…。
来客応対
海外拠点からの視察にみえた方の応対だったり、
お客様が日本にきたので立ち寄った~時の応対だったり。
工場内の案内をしたり、一緒に港湾設備を見に行ったり、会食に同席したりも
たまにあります。
求められる英語力
その人のスキルによって、特に派遣社員という立ち位置だと
依頼させる仕事が代わってくると思います。
私の場合は、就業前の面談時に言われたことは「英語に触れても拒絶反応しない程度」という説明を受けました。
毎日やりとりする英文メールは、定型文が使えれば、日付などの数字を入れ替える、空港名を入れ替える、部品名を入れ替えるくらいのメンテができれば
問題なく業務をこなせます。
おそらくこれが最低限求められている英語力でしょう。
そこに英語ができる人…というラベルがはられると
海外拠点への問い合わせ、他国で突然施行となった法律内容を翻訳、お客様のアテンドなどの業務が発生します。
私の場合は「TOEIC900点持っている人」ということが職場の皆さんにバレてしまったころからこういった仕事が発生しています。
なので、貿易事務で求められるレベルではないように思っています。
求人から読み取れる必須英語力
派遣会社でよくみる貿易事務の求人内容でも仕事内容がうかがえます。
英語力ではTOEIC500-600点程度としていることが多いです。
おそらくこの点数が「拒絶反応のないくらい」の英語力でしょう。
私がこの点数のころというのは、やり直し英語学習を始めた直後。
英検2級を10年以上前にやっとの思いでとったというころ。
英字新聞わかりません~、英会話は挨拶くらいです、英作文は3行日記を30分かけて書きます、な程度。
英語で業務をがしがし使うというよりは、定型文をメンテしながら使えるレベルを求めていると思います。
まとめ
英語スキルは初級レベルで十分
英語が嫌いな人は貿易事務は向いていません
上級レベルの人には貿易事務では物足りません
英語を使ってみたい人にとっての第一歩には向いている職種です